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真木家の小さな台所での一コマをご覧ください。ズーズー弁がたくさんでますよ。

第1回目のテーマは

「きなごやぎみす」

「やぎみす」はおにぎりのことをいいます。
「みそやぎみす」・・・・みそおにぎり。あつあつはとてもおいしいです。
「しょうゆやぎみす」・・・・やきおにぎり。
醤油の香ばしさはなんともいえないです。
いずれも子供の頃のおやつです。
米の香りとみそ、しょうゆがうまくマッチした最高のごちそうです。
その他田舎では青采をおにぎりに包んだものもあります。

「きなごやぎみす」は5月の田植えが終わり
「おだうえ」という儀式で神棚に苗と共にきな粉のついたおにぎり
(大きなおにぎりにきな粉をまぶしたもの)をおえべっさま(恵比寿大黒天)に
お供えし皆で豊作を願う行事です。黄金の輝きをしていますよね。

子供達が「体験学習」で田植えをしたときの出来事です。
「きなごやぎみす」をはじめて見て
「おー」という一声に始まり
子供たちは大きな口をあけ頭ほどのおおきな「やぎみす」に群がって
あっという間にたいらげたのでした。
そして満足そうな顔をして
「今度稲刈りの時にはもず(もち)くいべ(食べられる)」と・・・
田植えの頃青々とした田園風景とともに、思い出してほしいひとコマです。

田んぼ一面に小さな苗がひらひらとなびき、
風で倒れそうになっても大地にしっかりと根付くよう祈りながら、
月山の雪解け水を満々と蓄えて成長します。
蛙の鳴き声がうるさいぐらいになる頃
さくらんぼのハウスの準備が次に待っています。
さーいよいよ忙しくなるぞ。