河北民報 2003年02月28日号 1面

合併問題や中学校給食などで田宮町長に質問

三月十・十一日に一般質問
河北町の三月議会は五日から十四日までの会期で開催されます。一般質問は十日(月)と十一日(火)の予定が組まれています。
斎藤隆議員と木村章一議員が通告している一般質問のおもな内容について紹介します。

町村合併について
斎藤隆議員の質問は十一日(火)の朝九時からの予定です。
斎藤議員は第1点として町村合併に対する田宮町長の考え方について質問します。

寒河江市長が合併推進の提案

質問のポイントは、二月十八日の西村山広域事務組合理事会で寒河江の佐藤誠六市長から提案された、西村山一市四町による任意の合併協議会設置の提案に対する態度について。
今後、合併が住民の利益になるのかどうか、住民に対する十分な情報提供と住民討議を徹底して行うことについて。
合併するかどうかは、最終的には住民投票など住民の意思によって決めることなどについてです。

保険料の減免制度を

2点目の質問は介護保険の充実についてです。
質問のポイントは、低所得者に対する町独自の介護保険料や利用料の減免制度の問題。
国の負担割合を引き上げるなど、行政として制度の抜本的な改善を国に対してもとめることなどについてです。

電子入札の導入を
3点目は入札制度の改善の問題で、電子入札の導入で、不正や談合の防止、入札の透明性と競争性を高めることについて田宮町長に質問します。


中学校に給食を

木村章一議員の質問は十日(月)の朝十時ころからの予定です。
質問の第1は田宮町長の給食実施の公約と町民期待の高まり、実施に具体化についてです。
中学校で学校給食法にもとづく給食を実施する意義として、バランスの取れた食事の提供、日本食や郷土食など食文化の教育、食品や栄養についての教育、生涯にわたり健康に生き抜く食事の基礎の体得などがあること。
おかず給食は公費が入らず、父母の負担が重いのに中身が不十分になる問題点も指摘します。
中学校教諭の多忙が給食実現の障害になりかねない心配についても質問します。

中小業者に仕事を
2点目は小規模工事等契約希望登録制度を作り、入札の指名申請をしていない町内の中小業者から職種別に登録してもらい、修繕や小規模工事を発注する制度の提案です。

町民要望に合う役場づくりを
質問の3点目は、町職員が仕事に生きがいを感じ、やる気を出して創造的に働ける環境づくりの問題で、田宮町長が町職員がやる気を阻害した歴史的経過を認識し、意識的かつ積極的に問題解決に取り組み、町民要望に合う水準の役場づくりを目指すことについて質問します。

女性差別は町民にも不利益

役場では、女性ということだけで男性に比べて係長になるのに十数年の差があり、それが当然のように行われてきました。 女性職員を差別し、十分に能力を発揮できる環境を作らないことは町民にも不利益です。
女性職員が十分に能力を発揮できる職場つくりが、当面の最大の行政改革であることについて質問します。




2003年2月28日号 2面

一貫して町民の立場で
日本共産党議員団のこれまでの活動やこれから取り組むことについてご紹介します。

実現に尽力しました

○ 低単価の業者委託で内容が・悪かった溝延西里幼稚園の給食について繰り返し取り上げ改善を実現しました。
○ 個人情報保護条例の制定を繰り返し取り上げ、4月1日から施行されることになりま した。
○ 町営路線バスを実現、今後は小型車両の追加導入などで「利用できるコースを利用できる時間に走る」ように設定し、町外との接続も実現し充実させます。
○ 国保税の引き下げを繰り返し取り上げ、1世帯平均1万3百円の減税を実現しました。
○ 農協の有線放送をADSLに転用し、地域のIT化の推進、行政情報の積極的な発信などに活用できるようになりました。
○ 最上川の洪水に対応したハザードマップ作成を提案し、実現しました。
○ 旧河北荘の改築を最初に取り上げ、特別委員として建設にかかわるなどひなの湯の実現に尽力しました。
○ 国保の保健事業のひとつとして、ひなの湯の入湯券配布を実現しました。
○ デイサービスセンターの必要性を繰り返し取り上げ、実現に尽力しました。
○ 議会だよりの充実に取り組み、議会のホームページの開設に努 力しました。
○ 資源回収を実施した団体に対する奨励金の増額を提案し、実現しました。
○ 渋川の危険個所にガードレールを実現しました。

これから実現をめざすこと

平和・安全くらしを守る
☆ アメリカのイラク攻撃に反対します。国連中心の法と理性による紛争解決を主張します。アメリカの引き起こす戦争に協力するための「有事法制」に反対を貫きます。
☆ 消費税は、増税を許さず景気回復のため減税を求めます。
☆ 山形盆地活断層による大地震に備えて、ハザードマップ作成や地域ごとの説明会に取り組みます。
☆ 交通事故多発地点の個別分析と、信号機の設置など安全対策に取り組みます。
☆ 全国でも高水準の水道料金引き下げに取り組みます。

福祉・医療の充実

☆ 保育所などの公設民営化の 計画をやめさせ、子育て環境 の充実に取り組みます。
☆ 介護保険料利用料の減免制度 を改善し、特養の入所待機者 の解消のため、増床に取り組 みます。
☆ リストラ・倒産など年度中の 収入激減に対応して、国保税 の減免を適用できるように取 り組みます。

農業・商工業の振興

☆ 中小商工業者の営業を守り、例えば商店街の活性化のためミニギャラリー構想の実現に取り組みます。
☆ 小規模工事は登録する町内の小規模業者に発注できるように取り組みます。
☆ 農業生産と加工販売など採算のとれる農業めざし、いろいろな可能性を積極的に追求します。

教育・文化の発展

☆ 中学生に、学校給食法にもとづく給食の実現に取り組みます。
☆ 教育費の父母負担軽減や、子どもたちがすこやかに育つ環境づくりに取り組みます。
☆ 図書費増額や開館時間延長など、利用しやすい町の図書館づくりに取り組みます。

制度や仕組みの見直し

☆ 女性職員への差別人事を改 め、全職員のやる気と能力を引き出し、町民本位の行政実現に取り組みます。
☆ おしつけ市町村合併に反対を貫きます。
☆ 議員の報酬(加算手当)引き下げに取り組みます。
☆ 入札制度を改善し透明性、競争性を高めて落札率を下げ、新たな財源確保に取り組みます。