河北民報 2003年03月22日号 1面

市町の合併問題に「慎重に対応」と答弁
三月五日から十四日まで三月議会が開催されました。斎藤隆議員と木村章一議員の一般質問のおもな内容について紹介します。

合併の情報は町民に詳細を
斎藤隆議員は、二月十八日に佐藤誠六寒河江市長から提案された、西村山一市四町による合併の任意協議会設置の提案を受けて、町長はどんな態度表明をしたのか質問しました。
田宮町長は、昨年の河北町民アンケートでは、合併推進が少数で、さらに合併推進のうちでもどちらと合併するか意見が分かれていることなどから、合併しないで自立の道を探ることも含め、慎重に対応したいので、任意協議会には賛同できないと表明したと答弁しました。

合併問題は住民に十分な情報提供
斎藤議員はさらに、合併が住民の利益になるのかどうか、住民に対する十分な情報提供と住民討議を徹底して行うことについて質問しました。
町長は、合併には利益と不利益があり、町民に十分情報提供をして、じっくりと対応したいと答えました。

介護保険の利用料減免を
介護保険の充実について斎藤議員は、低所得者に対する町独自の介護保険料や利用料の減免制度や、国の負担割合を引き上げることなどについて質問。
町長は利用料の減免は近隣市町の動向をみる、国の負担割合引き上げは町村会などを通じて要望したいと答弁しました。

電子入札は県の試行待ち
斎藤議員は、県や山形市で実施している入札制度改善の問題で、電子入札の導入により、不正や談合の防止、入札の透明性と競争性を高めることについて質問しました。
町長は、県で電子入札を今年六月から試行し、いずれ県と市町村で共同運用について検討するので、それを受けて検討すると答弁しました。


中学校給食実現のため 父母・学校・町の協議の場設置へ
交付税は中学校給食実施を前提に算定
木村章一議員は一般質問で中学校給食の実現を求めました。 バランスの取れたおいしい食事の提供、日本食や郷土食など食文化の教育、食品や栄養についての教育、そして生涯にわたり健康に生き抜く、生活習慣病にならない食事の基礎の体得など、給食は非常に大事と強調。
交付税の算定は中学校給食の実施が前提になっていると指摘。
公費が投入され、教育の一環となる学校給食法にもとづく給食を実現すべきだと質問。
田宮町長は、生徒の意見を聞きながら父母や学校、町の協議の場を設けるなど河北町として一番良い方法を調査、検討したいと答えました。

中小業者に仕事を

つづいて木村議員は、入札の指名申請をしていない町内の中小業者に職種別に登録してもらい、修繕や小規模工事を、複数から見積をとり発注する制度の実施について質問しました。
町長は、入札指名参加申請はだれでもできるようになっており、修繕や小規模工事はそのなかから見積合わせで発注しており、今後もこの方法を続けたいと答弁しました。

やる気のある役場づくりを
木村議員は、町職員がやる気をなくした歴史的経過を認識し、意識的積極的に正面から問題解決に取り組む必要を指摘、町民要望に合う水準の役場づくりをすべきだと質問しました。
町長は、職員は「磨けば玉になる」資源で、幹部職員のリーダーシップ発揮と管理能力の強化や、職員の意欲喚起、部下職員の職場研修を徹底したいと答弁しました。

女性職員登用を考えると答弁

木村議員は、女性職員に対する差別を正常な形にすることが、役場全体の能力向上になり行政改革になるのではないかと質問。
町長は女性の登用で職場全体の能率が上がり、町民の利益につながると思うので、意欲や能力のある女性の役職登用を考えていくと答弁しました。




2003年3月22日号 2面

くらしの声を政治に生かします
日本共産党議員団のこれまでの活動やこれから取り組むことについてご紹介します。

米英の イラク戦争反対
日本共産党は、戦争の即時中止を強く要求しています。
アメリカのブッシュ政権は、三月二十日、イギリスとともに、ついにイラクへの軍事攻撃を開始しました。日本共産党は攻撃の即時中止を強く要求します。第一に、この戦争は国連憲章の平和のルールを踏みにじるものです。第二に、この戦争はイラクの大量破壊兵器問題を平和的に解決する道を力ずくで断ち切るものだからです。第三に、この戦争は罪なき人々の命を多数奪い、傷つけるからです。

一般質問でも奮闘しました

発言の機会を最大限に活かす
一般質問は町会議員にとって意見を公式に表明し、町当局などに実現を迫る一番のチャンスで、年四回の定例議会で毎回取り組むことができます。

一度も欠かさず一般質問
日本共産党議員団は町民から寄せられた町政に対する意見や要望を実現するため、調査研究して一般質問に取り組みます。
斎藤隆議員と木村章一議員は初当選以来一度も欠かさず一般質問に取り組んできました。

各議員の質問回数は
多数の町民からのご要望に応え、各議員のこの四年間の一般質問への取り組み回数をお知らせします。
議員名(敬称略)  回数
木村 章一   16
斎藤  隆   16
漆山 光春   10
後藤栄治郎   9
大場 勇人   9
庄司 勝美   8
斎藤 恒徳   7
阿部喜一郎   6
古関  進    6
五島 時男   5
笹渕 春雄   4
鈴木 正光   2
渡部 博美   2
増川  修    2
丹野 君子   2
佐藤 修二   1
縄  正志    1
阿部 與吉   0
庄司 忠俊   0
冨樫覚太郎(議長)0

これから実現をめざすこと

平和・安全くらしを守る
☆ アメリカのイラク攻撃に反対します。国連中心の法と理性による紛争解決を主張します。アメリカの引き起こす戦争に協力するための「有事法制」に反対を貫きます。
☆ 消費税は、増税を許さず景気回復のため減税を求めます。
☆ 山形盆地活断層による大地震に備えて、ハザードマップ作成や地域ごとの説明会に取り組みます。
☆ 交通事故多発地点の個別分析と、信号機の設置など安全対策に取り組みます。
☆ 全国でも高水準の水道料金引き下げに取り組みます。

福祉・医療の充実を
☆ 保育所などの公設民営化の計画をやめさせ、子育て環境の充実に取り組みます。
☆ 介護保険料利用料の減免制度を改善し、特養の入所待機者の解消のため、増床に取り組 みます。
☆ リストラ・倒産など年度中の収入激減に対応して、国保税の減免を適用できるように取り組みます。

農業・商工業の振興

☆ 中小商工業者の営業を守り、例えば商店街の活性化のためミニギャラリー構想の実現に取り組みます。
☆ 小規模工事は登録する町内の小規模業者に発注できるように取り組みます。
☆ 農業生産と加工、販売など採算のとれる農業めざし、いろいろな可能性を積極的に追求します。

教育・文化の発展へ
☆ 中学生に、学校給食法にもとづく給食の実現に取り組みます。
☆ 教育費の父母負担軽減や、子どもたちがすこやかに育つ環境づくりに取り組みます。
☆ 図書費増額や開館時間延長など、利用しやすい町の図書館づくりに取り組みます。

制度や仕組みの見直し
☆ 女性職員への差別人事を改め、全職員のやる気と能力を引き出し、町民本位の行政実 現に取り組みます。
☆ おしつけ市町村合併に反対を貫きます。
☆ 議員の報酬(加算手当)引き下げに取り組みます。
☆ 入札制度を改善し透明性、競争性を高めて落札率を下げ、新たな財源確保に取り組みます。