河北民報 2003年04月13日号

事故多発の交差点に信号機の設置を
三月五日から十四日までの三月議会で、木村章一議員と斎藤隆議員の一般質問(前号でお知らせ)以外のおもな質疑と、町当局の答弁についてご紹介ます。
日本共産党の河北町議員団はいつも議会前にどんな町民の声を取り上げるか、打ち合わせをして議会にのぞんでいます。

荒町に信号機の設置が有望に

議員団は町内の交通安全対策の状況について質疑しました。
町当局は「平成十四年度中に各交差点などの交通安全について調査を完了しています。
県の公安委員会の話によると荒町の阿部産業近くの交差点は少しの問題を解決できれば、信号機設置が有望です」と答えました。

溝延にも信号機の設置を検討へ

また町当局は「溝延の丹野茶園近くの交差点や、その北側の西浦交差点の所も次の課題として検討されている」と答えました。
三年前の六月議会で、議員団は全町の交差点事故の問題で、交差点ごとの事故の傾向とそれに合った対策を求める一般質問したことをはじめ、継続的に交通安全問題に取り組んできました。

要害地区の 交差点改良へ 準備すすむ
小原病院から畑中方面へ向かう県道は、大きくゆるいカーブで見通しが利かないため、何回も死亡事故などの重大事故が起きています。
要害地区住民の皆さんは、請願や陳情などで切実に問題の交差点の改良を求めてきました。
町当局は「県道の改良が不可欠」としながらも、交差点近くの町道用地買収と整備工事をして、交差点改良の準備をすすめています。
議員団は、早期に安全な要害の交差点を実現するため、今後も取り上げたいと考えています。

電子入札は県の試行待ち

斎藤議員は、県や山形市で実施している入札制度改善の問題で、電子入札の導入により、不正や談合の防止、入札の透明性と競争性を高めることについて質問しました。
町長は、県で電子入札を今年六月から試行し、いずれ県と市町村で共同運用について検討するので、それを受けて検討すると答弁しました。


少子化対策として 母親が働き続けながら子育てできる環境づくりを
河北町では子どもの数が減少を続け、十四歳以下の人口が2000年には3181人でしたが、30年後には42%減の1862人になることが日本統計協会で推計されています。このままの少子傾向では町の将来が大変に心配されます。日本共産党議員団は「母親が働き続けながら子育てできる環境づくり」をキーワードにこの問題に取り組んでいます

保育所は町営を尊重へ
議員団は保育所のあり方について、町の行革大綱に「保育所の公設民営化を検討する」とあるが、子どもを大切にするには民営化など考えず、公設公営つまり現状のまま町営でやるべきではないかと質しました。
田宮町長は「河北町創造発展計画」に町営とあるのでそれを尊重したいと答弁しました。

学童保育に町の応援を

核家族で親が共働きなどの場合に、放課後児童クラブつまり学童保育が大変大きな役割を果たしています。
児童福祉法で公設民営の方向付けをしていますが、実際の運営にはいろいろ苦労が多い状況です。
議員団は、町からの運営委託金は、学童保育の児童数に合わせることや支払いを早くすることを指摘。超当局はそのようにしたいと答えました。
議員団はまた、手狭になったさくらクラブは公設が建前なので行政が施設対策を検討すべきだと提起。田宮町長は実情は承知しており、いまの建物は限界かなと思うと答えました。