河北民報 2003年07月04日号

六月九日から十二日まで六月議会が開催され、日本共産党議員団は一般質問や議案審議などで、早速公約の実現に取り組みました。その一部をご紹介します。

郵便口座から税引落し可能へ
検討に数ヶ月
斎藤隆議員は選挙公約の一つ「郵便局からの振替納税」を一般質問でとりあげ、溝延、西里、北谷地、造山など郵便局の近くに住む住民の利便をはかるように求めました。
田宮町長は「郵便局口座から振替納税できるように検討していく」と答弁。担当課長は「準備に数か月から半年かかる」と説明しました。

ひなの湯に直販施設を

斎藤隆議員は、毎日1300人が訪れるひなの湯に地元産品の直販施設を建て、販売組織を一本化して生産者は誰でも参加できるようにと提案しました。
町は県内の施設を視察し、紅花直販会と話し合いをしながら進めると答えました。

町営路線バスを百円にせよ
さらに斎藤隆議員は、利用者が定着してきた町営路線バスを、もっと乗りやすくするための見直しの方向を質問。また料金を100円にしていっそう気軽に乗れるようにと提案しました。
町長は、利用が少ない谷地地区環状路線の廃止や町外との連絡路線を検討する考えを説明。料金は200円で定着していると答えています。

三十年後に4割減

総合的少子対策を
木村章一議員は一般質問で、「今のままでは30年後に子どもの数は4割も減ると推定されている。これは合併などでは解決できず、総合的な少子対策が必要で「こどもプラン」の完全実施と、さらにそれ以上の対策が必要」と指摘しました。
田宮町長は「少子化を止めたい。私が課長のときにまとめた「こどもプラン」実現に全力で取り組む」と答弁しました。

学童保育の経営環境充実を
木村議員はまた、少子対策の重要なひとつである学童保育の、施設費や委託費が不十分であることを具体的に指摘。改善を求めました。
町長は、詳しく調べて検討したいと答えています。

ぶらっとぴあを河北町の新名所に
さらに木村議員は、道の駅「ぶらっとぴあ」について、国道から入りやすく、1階の店舗面積を増やし、2階展示スペースと展望室の積極活用、3階のレストランには大型バスの団体客誘導などを提案しました。
町長は「町の玄関口として愛される施設にしたい。利用者が多いトイレ付近に最新情報の掲示に努める」と答えました。

溝延に温泉湧き出す ひなの湯より多い湯量

湯温50度 毎分300L自噴
溝延の介護老人保健施設「紅寿の里」で、湯温50度、湯量は自噴で毎分300リットル、ポンプでは700リットルで「ひなの湯」の1・5倍となる温泉が湧出ました。
「紅寿の里」では、入所者のリハビリや健康づくりに活用するため、土地所有者の河北町から許可を受け温泉を掘削していました。お湯が余れば町に分湯すると言っています。

健康づくりやまちおこしに積極活用を
地元では、お湯を活用した町民の健康づくりや、まちおこしへの期待が高まっています。

2議席パワー全開で
四月二十七日投票の町議選で日本共産党は、3期連続で木村章一、斎藤隆の2議席を獲得しました。両議員は「ご期待にこたえ2議席パワー全開で公約実現に取り組む」と決意を語っています。
また、五月臨時議会で、斎藤議員は産業建設常任委員長に、木村議員は議会だより編集の副委員長に選任されました。