河北民報 2004年10月26日号

九月議会で、日本共産党議員団は町民要望の実現のため、 一般質問や議案審議などに立ち奮闘しました。

中学校の給食2006年には実現へ

中学校給食の検討委員会が報告
小中学生の父母や教師などで構成された、中学校給食を検討する委員会が報告書をまとめました。
町議会の総務文教委員会で説明された主な内容は
① 町営の学校給食センターによるおかず給食を。
② 主食も提供する完全給食も可能にしてほしい。
③ 中学校給食のために、実施中の小学校や幼稚園の給食に悪い影響を与えないように。
というものでした。

給食の早期実現を
議会で日本共産党議員団は、町長選挙で中学校給食が公約された年に中学生になった生徒は来年3年生になる。この間ずっと給食実施を心待ちにしてきたこの子たちが給食を受けられるように早く給食を実現できないか、と質しました。
田宮町長は「教育委員会の検討を尊重する。管理課長が2006年度当初かまたは途中からと時期を示して答弁しているが、町民の期待に応えるようにしたい」と答えました。

洪水対策強化を
木村章一町議は一般質問で、地球温暖化の影響か各地で予測を超える集中豪雨が発生しており対策の強化を求めました。

荒小屋の堤防改修を

7月の最上川増水で荒小屋地区では、白水川の最上川との合流点から上流へ150メートルくらいの間では、堤防の下を通って多量の水がにじみ出ていた。
さらにその上流では堤防の本体から水がもれている所を3か所も見つけた。この堤防は東根市分になるが、万が一の被害は河北町民が受けるので、しっかりした対策をすべきだと質問しました。
町長は、上流部は東根市と協議していきたいと答えました。

洪水情報の提供を
また、特に洪水被害の心配な荒小屋地区に、国土交通省や気象庁から町に届く洪水情報を提供し自主避難などの判断を助けるようにできないかと質問。
町長は、誰でもホームページや携帯電話で最上川の水位情報は見ることができる。地区には今後とも速やかな情報提供をしていきたいと答えました。

洪水時は取水停止へ

次に、7年前に現在ひなの湯がある所が冠水し湖のようになったが、この時寒河江川からのかんがい取水を止めず、排水ポンプの能力を超える水が流れていたことがわかったので、確実な取水停止のためルールを作るべきだと質問。
今後は町が直接に取水停止を確認することになりました。

槙川に排水ポンプを
さらに、槙川は流れ込む水量が多く、最上川の水門を閉めると逆にあふれるので一度も閉めたことがない。最上川の水位しだいでは、田井、谷地工業団地、高関方面が水没する心配があるので、排水ポンプの設置を国などに働きかけるべきではないかと質問。
町長は、国などと協議する際に取り上げたいと答えました。

賑わい必ず実現を

木 村町議は一般質問で、賑わいを取り戻す取り組みを必ず成功させるためには、人々が集まる仕組みづくりを優先させるべきだが、今年度の街づくり予算は準備不 足で地域との話し合いが足りないまま、後回しでもよい道路のインターロッキング工事などが先行していて問題があると指摘。
町長は、賑わいを成功させる予算編成にすると答えました。

神町自衛隊のイラク派兵反対 請願は不採択に
イラクからの自衛隊撤退と第6師団(神町)からの派兵中止を求める請願が提出され、斎藤隆町議が賛成の討論をしましたが、賛成は4人で不採択でした。


斎藤町議の賛成討論要旨
戦争のない世界をめざす国連憲章は勝手な軍事力行使、戦争を認めていない。

根拠がなかった戦争の口実

ブッシュ政権の大量破壊兵器保有とテロ組織支援という口実には根拠がなかったことが、アメリカの査察団長、ブッシュ政権幹部の議会証言などではっきりした。
もともと少数派だったイラク戦争支持の国々からも、イラク撤退が相次いでいる。

派遣中止で平和とイラク復興を
日本国憲法の平和原則を踏みにじって強行派兵された自衛隊は、そのまま多国籍軍に組み込まれ、世界平和の流れやイラクの人々の平和と復興の願いに背いている。
平和とイラク復興のために自衛隊をただちに撤退させ、十一月に予定されている第6師団(神町)の派兵を中止することは当然だ。
全会一致での請願採択を求める。