河北民報 2004年01月22日号

十二月議会で、日本共産党議員団は町民要望の実現のため、一般質問や議案審議などに立ち奮闘しました。

ミニギャラリーネットで商店街に観光客を

町も精力的に設立の取り組み
木村章一町議は一般質問で、現在営業中の商店の片隅に町内の芸術家の作品を展示するミニギャラリーを作り、二十店舗くらい一気に立ち上げ、ネットワークを作り、商店街に観光客を呼び込む共産党議員団提案のミニギャラリーネット立ち上げに行政の取り組みを求めました。
田宮町長は、いま中心市街地活性化に取り組んでおり精力的に取り組みたいと答えました。

保育所幼稚園は 町営が大切
木村町議は、町立の保育所・幼稚園の「公設民営化」は田宮町長の選挙公約と矛盾する。働く女性の合計特殊出生率は0・6と極端に低くまだまだ子育て支援や少子化対策は不十分で、町営の保育所や幼稚園は各地区の子育て支援の拠点でなければならないと指摘しました。
民営化の考え変えず
田宮町長は、ニーズ調査などを参考に民営化の方向で検討するとの考えを変えませんでした。

学童保育を育てたい
木村町議は、学童保育はかぎっこ対策の枠を越え元気な子ども育成におおいに役立っている。運営助成を強めるべきと指摘。
町長は、設立のときから関わり、運営経費の半分を町が負担することを考えていた。学童保育は必要性を増しており大事に育てていきたいと答えました。

割高な下水道建設
木村町議は、下水道建設費は使用中の1戸当たり五百九十三万円で大変に割高になる。

遅いうえに二重払いは地域差別
溝延、西里地区などは、下水道の到達が遅いうえ、浄化槽設置の自己負担と下水道が進んだときの受益者負担金の二重払いになり、地域差別だ。

町財政の圧迫

さらに毎年多額の繰り入れが財政を圧迫していて大問題。

浄化槽への切替を
1戸当り七十万円でできる浄化槽を、下水道に代えて町の事業として取り入れるべきだと提言しました。
町長は、地域の特性、経済性、維持管理の問題などを総合的かつ合理的に検討したいと答弁しました。


小規模作業所が4月開設へ

障害者福祉の充実を
斎藤隆町議は、4月から障害者福祉の事業が「支援費制度」に変更になったことによる問題などについて一般質問しました。

利用できない問題の現況と課題
斎藤町議は、新しい制度を「利用できない」「選択ができない」などの問題が全国で発生していることについて、現況と課題を質しました。
町長は、新制度に伴う職員の配置や事務量への対応の問題、知的障害者の事業で町の負担が増えた問題などがあると答えました。

自立生活の支援を

斎藤町議はまた、精神障害者のグループホーム増設の問題点について質問しました。
町長は、社会復帰の生活支援とともに職場の確保が大きな課題であると答弁しました。

小規模作業所の開設準備すすむ
斎藤町議はさらに、知的障害者の方々のための小規模作業所の開設の取り組みについて質問しました。
町長は、01年に「作る会」が設立され、03年十一月に準備会を立ち上げ「ひだまりの家かほく」と名づけ、四月からの小規模作業所開設にむけて準備が進んでいると答弁しました。