天音の父研究員 550ccミニキャブトラック レストア記
(昭和58年式三菱ミニキャブトラック4WDスーパーデラックス:型式M-LO15G)


プロローグ
子供の頃から旧車(当時は絶版車と呼ばれていました)が好きでした。一度は乗ってみたいと思っておりました。GC10やS54Bとかが憧れでした。
運転免許を取って、少し現実的になり、310サニーが欲しくなりました。でも自分で稼いでいない学生の身ではそうそう買えるものでもありません。それでもクルマが欲しかったので、当時新車でアクティートラックを親に買わせて、とりあえず家にあったミニキャブを、その時の下取りの代金、5万円を親に払って自分が乗る事にしました。
社会人になり、新車で乗用車を買ってからは、旧車への思いは少しずつ薄れていきました。
しかし、よく考えてみると、車検だけは何とか通してきたミニキャブが、知らず知らずの間に旧車の仲間入りをしている事に気が付きました。
最近になって経済的にも準備が整い、昔からの憧れであった「旧車をレストアする。」という夢に向かうことを思い付きました。
その頃、2002年5月9日(木)の午前中、大阪の「かうち」研究員からきれいなLO型軽トラックがあったよ、との良い知らせが舞い降りてきました。さっそくコンタクトを取り、積載車の手配をして、5月19日(日)に、その車両を取りに向かいました。
かうち研究員の情報提供のミニキャブは型式:J-LO13Pで、私のものより2年近く古かったのですが、年式の割に程度が良く、また現地ではかうち研究員をはじめ車両を快く下さった大晃自動車整備さん、はたまた近くの「みっちゃん」研究員一家からも手厚い歓迎を受け、大満足のうちに帰ってきました。

積載車に子供シートも付けて家族3人で乗っていったので、高速道路の料金所のおじさまたちも唖然としていました、また、帰りにはパーキングエリアに何回か休憩で立ち寄ったのですが、「何故この古い軽トラックがわざわざ積まれているのか?」と、不思議な目で通り過ぎる人たちがいました。



持ち帰った車両とともにレストアが始まりました。

5月24日(金)
月曜日にわたしのLOミニキャブを持って行ってから音沙汰がなかったのですが、今日職場からの帰宅中にいきなり電話がかかってきました。それはLO13PとLO15Gの決定的な違いについてでした。
このままでは「マスターバック」が付かないそうです。13にはマスターバック(ブレーキ倍力装置)の設定がなかったので、乗せ替えたキャビンには付けられないようです。現代のアンチロックブレーキシステム付きの車からすると、倍力がないブレーキなんて想像もつかないでしょうね。わたしもそれでは困るので(ほかの車にのった時にとても強くブレーキペダルを踏んでしまうと恐い。)無理を言って切っても貼ってもいいから付けてもらうように頼んでおきました。
もう今までの車台に持って帰ったキャビンが乗せてあってびっくりしました。わたしのつたない素人の下手クソ配線(オーディオやフォグ、タコメータなど)に相当手を焼いた様子でした。それとウィンカーやワイパーなどステアリングコラム周りの配線のハーネスがほとんど合わなかったそうで、明日はこの配線と格闘するんだと言っておられました。
それにしても持って帰ったLO13Pの車台の上に置かれた、はずされた今迄乗っていたわたしのミニキャブのキャビンは絶望するくらい錆だらけでした。本当に持って帰ったキャビンの綺麗なことったら......とりあえず乗せてみて、走れる状態にしてから今度は鉄板を直す作業に入るようです。
さすがに15インチタイヤ&マルチリフレフターヘッドランプがついているのには呆れている様子でした。

5月27日(月)
今日も整備工場に行ってみましたら、金曜日にはブラーンとしていたハーネス類が全てきっちりなっていて、挙げ句の果てになんと!マスターバックが付いておりました。相当大変だったようで、もう(二度と)しませんよ!と言われました。メーター類もほぼつながったそうで、明日はキャビンとシャーシだけで走らせてみる予定だそうです。これが無事うまくいけば箱(荷台)を乗せて、あとは板金の作業に入ります。ドアは新品の方が良いのではという意見もあったようですが、値段次第ですね。何段階も見積を重ねて行かなくてはなりません。それにもう後戻りできません。

5月28日(火)
という訳で、今日も寄ってみました。キャビンはほぼ元通りに乗せて固定してあり、荷台も積んで帰ったものの荷台が乗せられていました。もう自走できるようになったようです。
しかし、ドアの錆を直すに当たって、板金部の方から、新品の方が「安く、早く、綺麗に」できるよ、との意見があり、見積を取ってもらったら左右で約12万円とのこと。だんだん費用のことについて麻痺していく自分が恐かったのですが、頼んでしまいました。ついでにアオリも見積もりしたら同じくらい(12万円)とのことで、これはさすがに止めました。
室内はタコメータ、傾斜度計、灰皿とスモールの線から無理ヤリ分配して照明にしていた配線をきちんと太い線から分配してもらっていました。ついでにタコメータの動作の配線もしてもらってしまっていたようです。
で、ついに担当しているおにいちゃん(柴田君)から一言が!「どうしてこのトラックを直すのですか?いったいこのトラックに何かあるのですか?」それは難しい質問だなと言うだけにしておきました。

菊屋さんからのレス
LO15ミニキャブはキャビンと荷台が分離なんですね?!
ところで、どうやって載せてあるのでしょうか?ボルトオンですか?溶接?
だとしたらぶった切ったのでしょうか?

>「どうしてこのトラックを直すのですか?いったいこのトラックに何かあるのですか?」
>それは難しい質問だなと言うだけにしておきました。
「愛着」の他、何モノでもありませんよね!新車に買い換えた私は天音の父さんの足元にもおやばないヒョコですなぁ・・・

5月29日(水)
> LO15ミニキャブはキャビンと荷台が分離なんですね?!
> ところで、どうやって載せてあるのでしょうか?ボルトオンですか?溶接?だとしたらぶった切ったのでしょうか?

ネジで止まっているはずですが、ネジ+酸化溶着で固定されていたようです。なのでほぼ「ぶったぎった」ようです。
> 「どうしてこのトラックを直すのですか?いったいこのトラックに何かあるのですか?」それは難しい質問だなと言うだけにしておきました。
> 「愛着」の他、何モノでもありませんよね!新車に買い換えた私は天音の父さんの足元にもおやばないヒョコですなぁ・・・

今日は「愛着」について説明しました。どうも工場のおにいちゃん(しばたくんというらしい)にはこのトラックの価値がわからず「愛着」の話をして、やっと納得してくれたようです。
そして本日は作業は一休み、「新品ドア」待ちです。でも明日には来るそうです。ドアが来たらいよいよ本腰、「板金」に入ります。

6月1日(土)
かうちさんからのレス
着々と進んでますねえ。ほんとに期待してます。
LO話を最近あちこちで聞きます。
来ていただいたあの整備工場でも話題になっているそうですよ。
色はそのままの色ですか?
この際シルバーとかパールでも面白そうでしたが・・・。(笑)

6月3日(月)
土曜日も待ちでした。しかし板金工場へ自走して移動しました。
さて、今日は仕事中に連絡があり、板金部の方と直に打ち合わせをして欲しいとのこと。またまた消防操法訓練補助そっちのけで板金工場に向かいました。
かうちさん!ご安心ください。ドアの後ろの下の方の穴はすでに埋められていました。ドアはもう新品が待機していますし、キャビン回りはほぼ期待が持ててきました。
しかし!問題は荷台なのです。キャビンのすぐ後ろのところ、もと15、もと13とも穴だらけ....これをどうするか?ということが今日の一番の検討事項でした。私としては「小綺麗にしてください」というばかりですが、一つの目安として「あと十年乗れるように」を付け加えていきました。後ろのアオリがくの字に曲がっていましたが、それもきれいに修正してあり、やはりプロの仕事、さすがだなあ、と感動しました。
作業はまだまだ時間がかかりそうです。というのもちょっとした板金修理の車が入ってくると優先で早く済ませなければならないため、その間は作業が進まないのです。一応新居へ引っ越しのこともあるので8月一杯までには、とお願いしておきました。
かうちさん>
色はやはり純正色に近いものを、と思っておりますが、同じ塗るのだから本当はなに色にでもできますねえよく考えたら。ただ、「補修にお金がかからない色」をと思っております。(だから私の所有の車はすべてソリッドの白です。)

6月8日(土)
先週土曜日に板金工場に移動してから一週間、今日行ってみたらキャビンの後ろの荷台の前端の穴だらけのところをごっそり切り取って、さらの鉄板から叩いたりロウ付けしたりして30センチほど作ってありました。ちょうど昼に行ったので板金の担当の方(松本さん)には会えず、キャビンを載せ替えてくださった柴田君がいました。

わたしの顔をみてひとこと「大変な修理になりました。払ってくださいよ。」さすがに糸目を付けず状態で突き進んで来ましたが、プロの仕事を見せつけられて、金銭面で少し不安が出てきました。
いや、そんなことはなるべく思い出さないことにしようっと。
まだ新品パーツには手を付けてない様子。払ってくださいよのあとに追い打ちで「もうキャンセルできませんよ。」のひとことが。この状態ではもう後戻り出来ないっつうの!

6月9日(日)
旧友のOKAさんからのレス
ぎゃははははヾ(≧▽≦)ノバンバン_(_ _)彡
 お久しぶり。相変わらず
がんばってますねえ。そのマニアぶり学生のころからいささかの衰えもみえ
ませんな。
 私は、今中国なのでおとなしくしてますが、しかし中国に
は軽トラがない?!なぜでしょう。便利なのに。農家はそこらじゅうにある
のにね。変わりにオート3輪やリヤカー付バイクがいっぱいです。そうかと
思うとセルシオが走ってたりします。変な国。Σ( ̄▽ ̄;)
 なんかス
レとぜんぜん関係ない内容でごめんなさい。熱気につられて思わず投稿して
しまったOKA@エブリーワゴンでした。

6月10日(月)
Daiさんからのレス
( ̄□ ̄;)!!わお!!!
一体予算はいかほどなんです?作業終了後にビックリ価格ではないですよね?レストア作業は金銭感覚麻痺しがちなのでお気を付けて〜
でも、妥協はしたくないですもんね〜 難しいですな、、
納車予定日は?


6月11日(火)
思わぬレスなどいただいていましたね。
OKA@エブリイワゴンさん>
お正月以来ですね。あの某大阪三流大学の在学中からすでに10年近くたって、まだまだ乗っている+お金をかけてレストアしている、というのはやはり異常でしょうか?
Daiさん>
費用についてはこのままいくと最後にびっくりの方でしょうね。とにかく費用も期間も終わるまでわかりません。一応費用は見積をもらっていた金額、期間は8月いっぱい、とは話していますが、さて?

昨日帰宅途中に寄ってみましたが、やはり事故板金の車両が入ってきていてミニキャブには作業の手が及んでませんでした。ただ、きのうは板金の担当の方(松本さん)と話ができました。荷台の前端部分は丸2日(10時間ぐらい)かかったとのこと。さすがに綺麗に出来てはいますがやはり費用が恐い......
あとは荷台の細かい穴はアルミ板+パテで塞いで、ドアを新品に取り替えて....全体に色を塗れば完成なのですがなかなかそこまでいき当たらないようです。
梅雨になると湿っぽいので鉄板を貼ったところが未塗装なので錆びてくるし、まだまだたいへんです。

大川さんからのレス
レストア日記いつも読んでますよ。別にねらった訳でないのに、ずーっとミニキャブです。今のミニキャブ以外、まともにお金を出して買った車はないんです。一番古い車は昔乗ってたNコロ360のバンで、1967年式でした。11Tよりまともでしたってそっちは自分でいじってたんですけどね。
レストア頑張ってくださいね


6月18日(火)
今日寄ってみましたら、いよいよシャーシの作業でした。ワイヤーブラシでフレームなど下回りの錆びた所をこすって頂いたようです。作業場の床には錆びた粉がぱらぱらと撒き散らされていました。いくらでも出る錆びにあきれておられるようでした。
そしてついに宣告を受けました!やわ万円超えたそうです。予算がええ万円でしたので、残りは棒茄子か何かから捻出しなくてはなりません。
なんとなく出来上がりが見えてきましたのでちょっと安心です

6月20日(木)
かっちゃんからのレス
「やや万」以上!・・・ほえー!新規格TD買えますやん!
そういえば天音の父さんの学生時代の恩師Nさんに
仕事でお会いする機会がありまして、レストア
の件伝えたら『ほ〜あいつそんなことしとるんか〜』
と関心してましたよ。ちなみにNさんの下駄車ポーター
(ピックアップ、ワンオーナー)も車検ついでに
板金してなんだかんだで「ふわ万」程かかったそうです。


菊屋さんからのレス
¥「やわ」万!?( ̄□ ̄;)!!新規格TDどころか、菊屋号ならお釣り返って来て¥5万のオプション付けれますやん(泣笑)


爆笑一番星GTさんからのレス
着々と進んでますね。金額が天文学的数字になってますが、同じ金をかけるにも、みんながやりそなクルマぢゃなく、LOってトコが応援したくなります。ワタシは昔、57年式サンバー4WD(K78)に乗ってましたが、家族からの圧力に負け、手放してしまいました。乗ってたら東西レストア対決も出来たのに・・・。まあ、乗ってたとしたら、30万kmオーバーでしょうけどね(笑)
 レア車好き、軽トラ好きな私は心から応援しています。ニホンの国の発展を、底辺で支えた昭和の軽トラックの、化粧直し・・・、出来上がりがとっても楽しみです。頑張ってくださいね。


6月21日(金)
やわ万円についてのレスをいただきましたね。
自分でもこんなになるとは思っていませんでした。ええ万円は車両修理の資金として「LO金」から借り入れていましたが、それを越えてしまいました。残してオーディオなどにまわすつもりだったのに。でももちろん何一つ後悔していませんよ。こんなに長年連れ添ったLOがぴかぴかになって帰ってくるのですから。
今日はついにまな板にのりました。塗装室に入ったのです。荷台が(アオリを除く)出来たので早速錆びないように塗っておくことになったようです。そして、最終のモノと思われる見積書をいただきました。税抜き「おおおおやふ」円、つまり税込みを計算してもらえば分かると思いますが、社長のご厚意でほぼやわ万円にしてあるようです。よくみると税抜きの明細の中に値引き「よぬよよゆ」円がありました!なんて有り難いのでしょうか。感謝感激です。
一番予定外に費用がかかっているのは荷台です。荷台はトラックの命ですから、かなり念入りにやってくださったようです。税抜き「ぬふお」千円かかっています。
かなり出来上がりが見えてきました。社長が気が変わらないうちに借入金+某茄子で払っちゃおう、と考えています。しかし、本当にU61Tが新車で買える金額ですね。なんて私はマニアなのだろうか?

90さんからのレス
こんにちは90です。
レストアしてる事は知ってましたが、これほど本格的にやってるとは思いませんでした。
やわ万円ですか、頭が下がります。私にはそこまでやれる度胸はありません。
完成写真楽しみにしてまーす。

6月29日(土)
昨日と今日寄ってみました。最近板金担当の方も私が来るのが当然のようになってしまったようで、今日は少し遅かったので、「今日は来ないのかなあ?」と先に帰られたよ。と、ほかの板金の方(角田さん)から聞きました。
アオリと鳥居とバンパーを錆取り、パテ埋めなどされて、磨きにかかっています。荷台は下地塗りを3回位してもらったようです

7月2日(火)
かなり出来上がりが見えてきました。昨日はアオリ3枚が塗装室でつるされていました。磨きが終わったのです。昨日の内におそらくサフ(サーフェイサー:明るい灰色の下地塗り)を吹いてしまったと思います。車体本体は、ついにあの持ち帰ったけどへこみが多いので使わないことにした両ドアが取り外されておりました。ドアがないとすごい解放感ですねえ。

前のウインカーを外す際にゴム髪金がぼろぼろになっていて使えないことが判明したので、ウインカーごと新品にすることになりました。これによりゆ千円程度追加になりました。

7月3日(水)
昨日寄ってみましたら、アオリ3枚はサフを吹いたあと綺麗にもう一度磨きがかけられていました。

いよいよ佳境に入り、上地塗りも始まりました。完全に仕上げの状態の部品もあります。昨日は、鳥居(残念ながら赤ではなく純正色です)と、バンパー(艶有り黒)がもう仕上がっていました。
このバンパーの仕上がりに感激しました。近寄ってみると、なんと!顔が写っているのです。ここまで磨き+塗装してもらえたことが嬉しくて、よだれ注意報+バンパーを抱き締めて眠りたい症候群になってしまいました。

ウインカーも新品が来ていました。ピカピカでした。
車台も頼んであった黒塗装が完了し、本当にどんどん出来上がりが近づいててきました。ただ、塗装の定着のため、出来上がり納車後は2週間はワックスを掛けないようにとのこと。車庫に納めて眺めるだけの我慢の日々になりそうです。

実は佳境に入ったというよりも、ラストスパートに入っているようです。
今日は、アオリが仕上がっていました。塗装室では新品のドアを塗装していました。このまま作業が進めば週末には車体全体など一応のところの塗装が終わって、あとはドアキーの移植が出来ればめでたく!レストアは完成になります。
事故板金が入ればそちらにかかられますのでまた止まりますが....

7月8日(月)
実は土曜日に完成の予定だったようです。が、私もそんなに急いでないのと、15インチアルミホイール装着にあたって懸案だったスタッドボルトを長いものに替えることが今日には出来そうにないので、完成は月曜日以降になりそうです。それ以外の塗装、組み付けはすべて今日中にできる予定です。

土曜日はもうひとつ障害が発生しました。新品のドア(運転席側)が欠陥品で、ウインドウレギュレータが組み込めないという事態になりました。急遽部品屋さんにクレームを出して対処してくださるそうですが、またまた
 新品ドア入荷→下地塗り(数回)→乾燥→磨き→仕上げ塗り→キー・ロック・ウインドウレギュレータ組み付け→ボディーに固定
という一連の作業で、一週間はみてくれとのことでした。
スタッドボルトについても今日が月曜日なので、今日注文するのでこれまた少し待たされそうです。

 で、あださんからの情報提供のお蔭でサンヨーのCDチューナーCDF-R300を野風競売にて落札し、オーディオ再構築へ向けて動き出しました。今週は本当に我慢の日々になりそうです。

無鉛さんからのレス
あと10年のってね。

7月8日(月)夜
スタッドボルトを長いものに替えることが出来ないことが分かり、少しショックです。純正しか合うものがないので長さは変わらないし当分このクリップボルト(三菱はこう呼ぶのだそう)でいきます。
無鉛さんレスありがとうございます。この18年乗ってきたことを思えば、今回のレストアで外装はほぼ新車になりましたので、 きちんと車庫にも入れるようになりますのであと20年は乗れると思います。今度は機関的なレストアをいつか近い将来することになるでしょう。
土曜日に起きた障害は、いまある新品のドアを何とか加工することになったようです。というのも、いまあるこのドアがメーカー最後の在庫だったそうで、(また頼めば今度は特注加工になるので数箇月かかるのです。)塗装はもうできているので、今週中にはぴかぴかのLOが帰ってくるでしょう。


エピローグ

もっと日数がかかると思っていましたが、「米子メカサービス」の社長さん、柴田くん、松本さん、角田さん等自動車整備の名人の皆さんの努力のおかげでこんなにあっけなく出来上がりました。左写真、左が電装のからくり師「柴田くん」。右写真、塗装の魔術師「角田さん」。


もちろん仕上がりには何一つ不満はありません。費用についても後悔もしていません。これだけ愛着のあるクルマが、新車のようになって帰ってきたことに、計り知れない喜びを感じます。
カーオーディオも付けましたし、

(左・天井のスピーカー 右・ダッシュボード両脇にトゥイーター)

後は廃車分の処理をすればレストアは完了になります。
会議室にレスを下さった研究員さんや、レストア記を読んで応援して下さった皆さんにも感謝します。本当にありがとうございました。

ちなみにこのレストアの費用は、J-LO13P引取に高速道路
料金:17,000円、燃料代:10,540円。レストア作業本体(積
載車レンタル代金含む):718,543円。廃車処理代金:10,500
円でした。(すべて消費税込み)合計は、756,583円です。


以下の写真byかっちゃん 

さわやかな景色とミニキャブ      わたし「天音の父」とミニキャブです。
15インチホイールが光っています。 かっちゃんが荷物を乗せるのがためらわれる、と表現
した荷台です。箱はトランクです。
ピカピカのバンパーです。最高の仕上がりです。 マルチリフレクターです。かっちゃんも欲しがっていました。ウインカーも新品です。夜はさすがに抜群に明るいです。
スズキKeiスポーツ純正の15インチホイールです。4.5Jのオフセット50mmです。 ブレーキドラムとホイールの間にはまっているのがワイドトレッドスペーサー(+15mm)です。
わたしの足が写っていますが、LSDを撮りました。 アオリの固定の部分にビニールの透明チューブをかぶせて、はさむ様にして留めれば、荷台からの音がぴたりと止まりました。なんとこのチューブ、メーター当り120円でした!4ヶ所で20センチもあれば充分なので、24円!の改良です。
アーシングです。カムカバーからフレームに向かって白い14sqのケーブルを引きました。それと手前にすごく白く目立つものがあると思いますが、新品になったウォッシャータンクです。 バッテリー側のアーシングです。同じ白い14sqのケーブルです。

2002年8月11日
岡山県「中山サーキット」で開催されたスポーツ走行会イベント「ボーイズカフェ」に行ってきました。企画の中にコンクールドエレガンスもあったので、レストアしたてのミニキャブを見せびらかすのが目的でした。
まず普通のスポーツ走行会は速度差があるので危険だと思い、ペースカーが入って比較的ゆっくり走れる「ファミリー走行」にエントリーしました。時間が来ていままさにコースインというところで主催者側から急に「軽トラックはいけませーん!!!!!!」と、止められてしまいました。ちょっと言い合いになりましたが、ファミリー走行(追い抜き禁止)だということで、なんとか最後尾でコースに入れてもらえました。
さすがに他の車両というか、ペースカーが、というか速いので、ファミリー走行なのにミニキャブはほぼ精いっぱいで走ることができました。
ファミリー走行が終わってからしばらくして主催者側から「先ほどは失礼をいたしました。」とあやまられました。なんでもここの各種走行会では、ほかの車両と速度差のある軽トラック、軽バンは危ないので断っているそうです。

で、ついででしたので、まだ本決まりではありませんが、水島のあとの予定の候補としてここの走行会も考えていると伝えましたら、詳細は相談しましょうということになりました。

コンクールはインタビュウと1周の走行でした。アピールポイントを聞かれたのですかさずレストアにやえ万円かかったことを答えましたが、司会の方は「うーんえらい!」の一言でした。コンクール自体はとても綺麗なトヨタS800が来てて、もう決まりだなと思ったらまったくその通りでした。おしくもミニキャブは賞を頂けませんでした。
最後の「パレード走行」にも最後尾で参加させていただきました。なんと!実はこの3つの走行(ファミリー走行・コンクールドエレガンス・パレード走行)はすべて入場料のみの「参加無料」だったのです。こんなありがたいイベントに参加出来て大満足の一日でした。

写真By旧友のもりクン
 

 

 

2003年 部品取り車確保しました。

 

2004年夏

部品取り車確保後の外観の変更点は、
1)スペアカーの前から写真を撮って、それから形をおこ
してカッティングシートに写して、「4WD」のロゴを貼
ったこと。
2)タイヤを145-82R12のBSスニーカーにしたこと。ホ
イールは以前からあった純正オプションの白いスタイルド
スティールホイールを錆落しと再塗装をしました。
3)ミラリード社製の小さなフォグランプをバンパーの下
のアンダーガードバーに装着しました。


2004年5月23日、日曜日の休日勤務が終わり、職場から自宅に向かっていました。途
中の工事信号に停まって発進すると、エンジンの回転が妙に重く、何かが壊れたこと
がすぐ分かりました。自宅に着いて車庫のシャッターを開けるのに車から降りると、
マフラーからもうもうと白煙を吹き、アイドリングもできない状態でした。それは数
日前からブローバイにオイルが混ざり始め、何が原因だろうと思案していた矢先のこ
とでした。

数日後、いつもの整備工場から陸送積載車に来てもらい、とりあえず工場入りしまし
た。ここから、部品の在庫確認のため、しばらく待機になりました。

部品の確認が取れて準備万端となり6月22日、ついにエンジンを下ろしました。

下ろされてみると、エンジンとトランスミッションなのにこんなに小さかったのか?
とちょっとびっくり。

数日後、整備工場に寄って見ると、外されたピストンがありました。1番ピストンは
オイルリングが割れてしまっており、これがオイル吹きの原因だったのですが、奇妙
なことに、2番ピストンはピストンの頭に割れから穴が開いてしまっていました。ピ
ストンリングをやられてしまったので、シリンダー内壁に傷がついている危険がある
ため、内壁をホーリングして、新品の0.5mmオーバーのピストンを入れて直すこと
になりました。つまり俗に言う「オーバーホール」をすることになったわけです。
そのうち担当の平野くんがなにやらシリンダーヘッドの一部をゴシゴシこすって浮か
ない顔をしています。聞いてみると、たぶんこれはだめらしい。シリンダーヘッドの
排気バルブの穴と、点火プラグの穴の間の一番肉の薄いところに1番2番とも割れが
入っていました。
早速部品の手配の準備を始めましたが、高価な上に2ヶ月ほど待たされるということ
で、自宅近くにストックしているスペアカーから外してみて、使えればこれを使おう
ということにしました。またまた陸送積載車を呼び、スペアカーを運んでもらいまし
た。工場でエンジンを開けてみると幸いにもスペアカーのシリンダーヘッドには割れ
がなく、これをきれいにして使うことにしました。

2台分のシリンダーヘッドです。左がこれから取り付けるため接触面を研
磨されたスペアカーからのヘッド、右が元乗っていたほうの壊れたヘッドです。

それからしばらくして、ホーリングされたシリンダーブロックが帰ってきて、新品ピ
カピカのオーバーサイズピストンを組み込みました。

もう一息で完成です。

7月も終わりに近づき、ほぼ完全に組み上がった状態です。

この日の午後、車体に載せられました。
7月26日、やっと完成の連絡があり、暗くなってから引き取りに行きました。とり
あえず慣らしのため距離にして1000キロ程度はあまり回し過ぎないようにとのこ
とで、最高5000回転を目安におとなしく走っているところです。後日またオイル
が漏れ、すぐに直してもらいまして、今のところタコメーターが不調な以外はレスト
ア前より良くなっています。とくにアイドリングがとても安定しました。高回転域も
おそらく良くなっているでしょう。

費用は、陸送2台分込みで283,000円でした。そのうちシリンダーヘッド関係で半分
以上の工賃がかかっています。高いとは思いますが、かなり難儀な作業でしたので、
これくらいは必要かなと納得しました。

もう少し、頑張って乗り続けていこうと思います。



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