ミニキャブの歴史
By天音の父研究員

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三菱360ピックアップ(LT22)1961.10〜
通称ミニカのトラックなどと呼ばれますが、実はこちらの方が先に出て、翌年これをベースに乗用車化したものが初代ミニカです。
画像はこちら スペック(三菱公式サイトから)

初代ミニキャブ(LT30)1966.6〜
それまでのミニカピック(ボンネット型)にかわって初めてのフルキャブオーバー型のトラックとしてミニキャブが生まれました。エンジンはミニカと同じME24:2サイクル空冷359cc。
この車両は、荷台が一方開きで、後輪のタイヤハウスのため段がついています。岡山オフ会の時に見たものは三方開きでした。
現代では無い、足元ベンチレーションがあります。
ミニキャブメイツクラブに投稿いただきました、ゆっくんのLT30Vです。
三方開

バン
ミニキャブメイツクラブに投稿いただきました、ゆっくんのLT30Vです。

ミニキャブEL(T130)1971.5〜
初めてのモデルチェンジ。愛称が「EL」とついています。エンジンは初代と同じME24:2サイクル空冷359cc。
未来的な角型ライトが特徴です。

点火時期調整ステッカー


バンの方はT130Vという型式が付いていますが、フルモデルチェンジではなく初代のボディにグリルを追加したもののようです。


ミニキャブW(T131)1972.7〜
大幅なマイナーチェンジで、フロントマスクの変更とエンジンの換装が実施されて、愛称も「W」がつきました。エンジンは愛称の由来でもある水冷、2G10:2サイクル359ccとなりました。
2002年の秋の岡山オフ会の時に近くの「高橋」さんが乗ってこられました。程度は極上です。
水冷ですが現代の車とちがいリザーバを持っていません。そのせいでもないと思いますが、高橋さん曰く、オーバーヒートするので40キロ以上出せない、ということでした。ライトが丸で、愛敬のあるフロントマスクです。




ミニキャブ4(LO11P)1975.10〜
フルモデルチェンジで、エンジンの換装となりました。愛称は「4」
エンジンはまたまた愛称の由来になった「さわやか4サイクル」。2G21:OHC359ccバルカンエンジン。フロントグリルとガラスの連続的なデザインが特徴です。(画像無し)

ミニキャブ5(LO12P)1976.4〜
マイナーチェンジ。550ccの新規格に合わせてエンジンのみ大きくなりました。またまたまた愛称の由来になった500cc(正確には471cc)の2G22:OHCバルカン−Sエンジンです。






ミニキャブワイド55(LO13P)1977.1〜
大幅なマイナーチェンジでボディも拡大。エンジンも規格いっぱいになりました。ホイールもそれまでの合わせホイールから今のような一体型のもの(PCD=100)に変わりました。エンジンは2G23:OHC546ccバルカン−S

爆笑一番星研究員の80年式スーパーデラックス。





おまけ。当時のチェーンが付いてきたそうです。

ミニキャブ4WD(LO15P,G)1981.7〜
排気ガス対策のため、MCA−JETという技術をエンジンに導入。ほぼ同じエンジンながらG23B:OHC546ccバルカン−Sになり、同時に4WDを追加しました。
私の乗っている車は、1983.6月のマイナーチェンジで、エンジンにバルブの大径化など大きな改良が加えられたものです。
画像はこちら

これは珍しい!ミニキャブ消防支援車(LO15P)です。











ミニキャブ(U11,12T)1984.4〜
フルモデルチェンジで登場。設計当初から4WDが用意されていたと思われる最初のモデルです。4WDには前輪に大きなオートフリーホイールハブが装着され、ディスクブレーキも採用されました。エンジンはLO型からのG23B:OHC546ccですが、名称がバルカン−IIとなりました。

(ソレイユ伯爵のU12Tハイルーフ)

インパネは当時のミニカと共通でした。

(ハイルーフ車に設定されていた純正オーバーヘッドコンソール)

ミニキャブ(U14,15T)1986.12〜
ついにエンジンが3気筒になり、スーパーチャージャー車も追加されました。3G81:OHC548cc

(すーちゃーぱーじゃー研究員のスーパーチャージャー)

ミニキャブ(U18,19T)1990.2〜
軽自動車の規格変更により、エンジンの排気量の拡大と車体の全長の延長がなされました。トラックは今までのバンパーに樹脂のカバーが付けられて約5センチ、荷台前端で約2センチの延長となりました。エンジンは現在まで続いている3G83:OHC657cc。スーパーチャージャー車のみ548ccのまま、全長だけ延ばされました。

(りんだ研究員のDX)

ちょっとわかりにくいですが、バンパーの先にモールがつけられています。


ミニキャブ(U41,42T)1990.11〜
フルモデルチェンジで登場。フリーホイールハブはシャーシ側につけられ、後に「イージーセレクト4WD」と呼ばれることになりました。室内も特徴的で、ピローと背もたれと座面が一体となったハイバックシートになり、外観のデザインも当時の三菱の特徴的なオルガニックフォルムになりました。エンジンは以前からの同じ3G83ですが、一部12バルブエンジンも追加されました。
何回かのマイナーチェンジがあり、フロントフェイスだけでも4種類あります。(丸型ライト→角型ライト→異型ライトとその異型の枠の角型ライト)
後期型では珍しい赤色もラインナップされました。

(oyoyo研究員のU41T初期型TE。10インチタイヤ、前後ドラムブレーキの最後のミニキャブ)

(SUMI研究員のU41T後期型異型ライト。JAミニキャブで、なんと懸賞で当たったものだとか)

左からU61T後期型(土師さん) U41T後期型(SUMI研究員) U18T(りんだ研究員) LO15G(天音の父研究員) T131(高橋さん)

番外編「みずしま号
(すみません、現在画像紛失中)
1947年から1968年まで生産されたオート3輪。軽ではありませんが、現在のミニキャブと寸法が非常に良く似ています。
スペック(三菱公式サイトから)

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